1.12月17日(月)、日本政府は、在ベトナム日本国大使館において、ベトナムハンディキャップ支援協会との間で草の根・人間の安全保障無償資金協力「ダックローガー中学校宿舎棟建設計画」の贈与契約の署名式を執り行った。
(1)供与金額
120,397 米ドル
(2) 要請元
ベトナムハンディキャップ支援協会
2.案件内容
(1)ダックローガー中学校は、コントゥム省ダックトー郡ダックローガー村に位置している。ダックローガー村は人口約2,700人、世帯数570の農村であり、貧困世帯数の割合は60%に達している。主な産業は農業や林業であり、主要農作物は、米、キャッサバ、とうもろこしである。
(2)ダックローガー中学校には246人の生徒が在籍しており、その内134人が同学校から7~12km離れた場所に住んでおり物理的に通えないことから宿舎収容必要者である。しかし、現在同校にある宿舎は、仮のものも含めた上で60人しか収容できないため、残りの74人は、近くの村民の家に下宿している状態にある。また、教師も同様で、22人のうち12人は宿舎収容必要者であるものの、数が足りていないため、現状では事務所に寝泊りしている状態にある。
(3)このような事情に鑑み、今回、ベトナムハンディキャップ支援協会は、宿舎収容必要者を全て収容することができるように、ダックローガー中学校に新宿舎棟(8部屋)の建設を計画しており、日本政府としては、新宿舎棟の建設に必要な資材等の購入のための資金を供与するものである。
3.署名式では、谷﨑泰明駐ベトナム日本国特命全権大使とカ・ヴァン・チャン(Mr.Ca Van Tran)ベトナムハンディキャップ支援協会会長が贈与契約書に署名を行った。
4.署名式において谷﨑泰明大使は、「我が国の支援するこのプロジェクトを通じて、ダックローガー村の教育環境が大きく改善されること、また、日本とベトナムの友情と相互理解が益々深まることを期待します」と述べた。
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